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環境教育プログラム: 父母,祖父母,地域の人に学ぼう ! 

親子三世代「知恵のトライアングル」

実施団体:宮城県地球温暖化防止活動推進ネットワーク



1プログラム設定について

(1)プログラム設定理由

 今、便利であることが当たり前の時代になっています。「当たり前」とは、「有難くとも見ようとしない、考えようとしない」ことなのでしょうか。毎日が慌しく過ぎて行きます。飛行機や新幹線そして、自家用車によって移動時間が短縮されるように、交通の便一つ取ってみても言えることです。家庭内では,便利すぎる電化製品、ひねれば出る適温の湯、ゲームに熱中し、部屋に籠る子どもたち。そんな子どもたちの目を引き寄せ、物を見て考え、実践する力をみんなで育てていきたいものです。そして、家族や地域の人たちと対話をより豊かにして、コミュニケーション力が高まっていくことを願っています。ほんのちょっとの学習で !便利さの代償として、ひしひしと押し寄せる環境破壊や地球温暖化を私たちは、遠い所にある問題、自分の生活とは、あまり関係のない世界の出来事と思ってしまいがちです。
 子どもの頃育ったふる里は、いつも里山が背景にありました。かくれんぼをしながら温い藁の中で眠ってしまって怒られたのも懐かしい思い出です。馬車に揺られて従兄の家へ遊びに行った夏休み、夜なべに俵を編んでいた父ちゃんの後ろ姿、ばあちゃんがご飯のおこげで作ってくれたおにぎりの味は、今も忘れられません。こんな時代は,もう帰っては来ないのでしょうか。日本の原風景は、便利さに伴って去って行ってしまったのでしょうか、少しずつ少しずつ。
 今、先祖が遺していってくれた地球の資源は、便利さに反比例して残り少なくなってきています。でも,「先祖から引き継がれてきた私たちの自然への思い。」は,本当は,変わることがないのです。「自然と仲良く暮らしてきた人生の先輩に学びたい。」と、そんな願いで、チーム一丸となって作成しました。日常使用している道具からエネルギーや環境問題を考える一つの「環境教育プログラム」です。


(2)プログラムのねらい

 「自然を上手に利用して暮らしてきた昔の人の知恵を知り、今後の自分の生活に活かそうとする態度を育てる。」


(3)対象、場所、時間設定など

  • 対象:環境について学ぶ5〜6年生、中学生、PTA活動での親子学習など30人〜60人
  • 場所:教室やサロン、体育館、公民館、市民センターなど、グループ活動のできる場所
  • 時間設定:45〜90分 (資料や学習段階での変更可能)


(4) 準備物

  • 実施団体側:取材シート、グループワークシート、資料となる写真、メモ用紙、年表(エネルギーの変化)、道具数種、宣言シート、掲示用「やる木」、事後感想文用紙など
    (資料は,戦災復興記念館,仙台市歴史民俗資料館,仙台市交通局,遠野ふるさと村などで借用)
  • 利用者側:筆記用具


(5) 事前打合せ  

  • 「取材シート」の作業の仕方,「事後感想文」の依頼について2週間前に説明が必要
  • 「やる木」の掲示場所確保の依頼 (事後1週間掲示)


2本時の指導について

(1)プログラム内容・指導案      <別紙参照>

(2)授業を進める上でのポイント
 1. どうぞよろしく(推進員の自己紹介)

  • 推進員は、昔の道具で楽しくパフォーマンスしながら入場し、道具についての問いかけをしながら、子どもたちに昔の道具に対する関心を向けさせる。場を和ませてから自己紹介をする。

 2. 「本時のめあて」に導く手立て

  • まず「仙台市街地の変遷」の写真を提示し、建物や乗り物の変化から交通量へと目を向けさせ、自家用車の増加から、ガソリンをエネルギーとして使っていることに着目させる。
  • 次に、「家庭で使う道具」へ話題を変え、2〜3例の写真に触れてから、「学習のめあて」を提示すると、スムーズに導くことができる。

 3. 親子三世代知恵調べ(グループ活動)  <取材シート・・・別紙参照>

  • 子どもと同じ「取材シート」(拡大図)を使って、「島分け」の仕方を演示しながら説明すると、グループ作業が迷わないでできる。
  • 「グループ内で司会や記録など係分担するとスムーズに進むかも知れない。」と伝え、任せる。リーダーの独り舞台にならないよう、全員が意見を述べているかを見てサポートする。
  • 「取材シート」や「実際の昔の道具」から学ばせる意図
    ・世代の道具の違いを友だちの「取材シート」と比べ、共通性を見つけさせる。次第に電化されて便利になっていることに気付かせる。
    ・昔の人のメッセージを聞こう!? 実際に昔の道具や写真に触れ、材質や使い方、使用エネルギーなどから、昔の人の工夫のしどころを見つけさせる。自然とのつながりが深く、苦労もしていたことについて考えさせ、「昔の人たちは、何と言っているだろうか。」と、問いかけるのも良い。
    ・自然と共存しながら、上手く道具を作り出し、生活していた昔の人の質素な生活と知恵、その温もりを感じ取らせたい。
  • グループ活動後、発表会があるこを告げ、グループの個性を大切にする事を伝え意欲付ける。

 4. 知恵の分かち合い(グループ発表)

  • 自分たちのグループとして是非みんなに伝えたいものを選ばせる。写真や道具、ワークシートなど、好きな資料を使って生き生きと発表させたい。
  • 発表方法は、グループに任せ、代表でもみんなでしても良いことにする。
  • 見つけた知恵や苦労を情報交換させ、昔の人々のメッセージとして共有させたい。
  • グループの発表意欲を引き上げるよう、指導者が大いに励ますことが大切である。

 5. 推進員のメッセージ

  • ここは「学習の山場」であり、「環境教育のまとめ」でもあるので、推進員(指導者)のメッセージを的確に温かく送りたい。
  • 「エネルギー年表」から、人間が便利さを求めて「資源」を掘り出していく過程と、自然破壊や温暖化が進んでいく様子を伝え、地球人としての生き方を問いかける。
  • 子どもの素直な視点を大切にして意見を吸い上げ、自分の生活を見直すことから始めることが大切であることを伝える。

 6. わたしの宣言

  • 今日の学習を振り返り、これまでの生活を想起させて自由に宣言させたい。強制的な意見を求めてはならない。

 

 

 


・学習の流れから ・友だちの意見から ・グループ活動から ・資料写真から
・地域学校生活から ・触れて観察した昔の道具から
・自然破壊や地球温暖化のメッセージから ・自分や家族の日常生の振り返りから
・日本やアジアの国々の人として ・地球に住む人として ・宇宙や空を眺めて


  7. 掲示用「やる木」の意図

  • 本時の学習を静かに振り返らせる。
  • 1週間掲示することにより、友だちの考えも参考にしながら、コミュニケーションの場になることを期待します。


3今後の生活への活かし方について

(1)指導者側
 1. 事後感想文依頼の意図

  • 推進員(指導者)としての自分たちの活動を振り返り、自然破壊や地球温暖化のメッセージをより熱く伝えていくためのヒントとしたい。
  • 「学習のめあて」をより意識づけ態度化させるために、社会人授業者としての指導技能力を高めていきたい。

 2.子どもたちに紹介したい参考図書・例

   あこがれの家電時代/河出書房新社  大正時代のくらしの博物誌/ふくろうの本
    ぼくたち・わたしたちの地球温暖化問題/小学館  ツバル/国土社/遠藤秀一
    レイチェル/BL出版  気候変動+2℃/ダイヤモンド社  つみきのいえ/DVD

(2)子ども側の実践例

 ◎「取材カード」で継続的に活動し、紹介し合い、主体的意識と行動力を高めていく。

  • 昔の道具を見つけたり施設見学の体験から「昔の人の知恵発見」を積み上げていく。
     古い木の橋 吊り橋 道路 昔の乗り物や切符 二槽式電気洗濯機 昔の電話機
     臼や杵 薪や炭 湯たんぽ 祖父母の作った日用品 資料館見学
  • 身の回りの自然の変化や季節感を感じ、伝え合う。
     春夏秋冬の風景の変化 空気や風の流れに触れる 動物や虫たちの動き  草花遊び
     里山散策やせせらぎの感触 土に触れ石ころを拾う
  • 環境問題を感じ、伝え合う。
     近所の林が無くなった ムシが来なくなった 花が咲かない実がならない変な天気
     里山に降りてきた動物たちなどのテレビや新聞のニュースから
  • 父母や祖父母,近所のお年寄りの話を聞いたり一緒に遊んだりする。
     昔の自然と暮らし 昔の遊び・「ずっころばし」「鬼遊び」など用具の要らない
     コミュニケーション遊び お手玉やこま遊び 昔の交通の様子 昔の学校生活
     昔の村の交流 昔の家族構成
  • 家族や地域でエコ活動した体験を伝え合う。
     コップでうがい 使わない部屋の消灯 自家用車のエコ運転 エコ製品の購入
     風呂水や天水の利用 打水や緑のカーテン 生ごみで有機肥料作り 野菜作り
     ボランティア活動への参加体験

 ●プログラム内容     親子三世代「知恵のトライアングル」

グループ名:宮城県地球温暖化防止活動推進ネットワーク

指導のめあて:自然を上手に利用して暮らしていた昔の人の知恵を知り,今後の自分の生活に活かそうとする態度を育てる。

※全体進行・時間調整担当1人  写真担当1人  各グループ担当数人

活動名

活動内容

進行上の留意点

準備物

担当

10分

どうぞよろしく

・推進員と対面し、名前を覚える。

・昔の道具に関心を向けさせ、明るく自己紹介して場を和らげる。

・番傘、シュロのハエたたきなど

・全体進行

5分

学習のめあて

・写真を見て仙台市街地の移り変わりの様子を知る。
・「学習のめあて」と「学習の進め方」を確かめる。

・自家用車の増加から、エネルギーに関連づけ、「めあて」に導く。
・グループ活動の進め方を明確に説明し、後で発表会をすることを伝え、やる気を促す。

・写真
(仙台市街地)
・「学習のめあて」
・グループワークシート
・取材シート

・全体進行

30分

親子三世代知恵調べ
(グループ活動)

・取材シートを切り離してワークシートに島分けし、三世代の道具の違いを見つける。
・昔の道具の材質や仕組み、使い方、工夫のしどころなどを調べ、自分の暮らしと比べる。

・昔は、自然にある物を上手に利用していたが,次第に電化され,より便利になってきていることに気付かせる。
・全員がグループ活動に参加しているか見守り、サポートする。

・取材シート
・グループワークシート
・昔の道具、電化製品、写真など
・メモ用紙

・グループ担当

20分

知恵の分かち合い

・見つけた昔の人の知恵をグループごとに紹介し合う。

・各グループの意見の個性や共通性を大事にして昔の生活を想起させ、知恵に気付かせる。

・グループワークシート、メモ用紙、昔の道具、写真など発表に使う物

・全体進行

15分

推進員のメッセージ

・年表や写真を見て,生活の変化と自然やエネルギー,温暖化との関わりについて考える。

・電化され便利になったが、エネルギーが変化し、自然破壊や温暖化を引き起こしていることを知らせる。
・地球人としての意識を促す。

・年表(エネルギーの変化)
・写真(生活用具の変化、自然破壊など)

・写真担当
・全体進行

10分

わたしの宣言

・学習の感想や今後の取り組みを書き、 「やる木」に付ける。

・子どもの自由な視点から、主体的生活態度を啓蒙する。

・宣言シート
・「やる木」

・全体進行

・「やる木」は1週間教室に展示し回収、その時,授業の感想文を受け取る。

 

親子三代  「知恵のトライアングル」    取材シート

〜 みなさんにお願い 〜 家族のみんなに、子どもの頃のくらしをインタビューしてきてください。
(インタビューは家族だけでなく、近所のおじいさん、おばあさんからでもいいですよ。)

自分  年生

親の子どもの頃

祖父母の子どもの頃

ごはんは何で炊くの!

部屋のあかりは何なの!

部屋を暖めるのはなぁ〜に!



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